甘茶ございます

四月八日は花まつり

花まつりという呼び方は明治以降からのようで、本来は灌仏会(かんぶつえ)、仏生会(ぶっしょうえ)と言い、お釈迦さまの誕生をお祝いする仏教の行事のひとつです

花まつりでは、お花で飾られたお堂(花御堂)の中に甘茶を入れたお盆(浴盆)を置き、そこにお釈迦様の誕生の姿をあらわした像(誕生仏)を安置し、柄杓で甘茶を頭上からそそぎます

これはお釈迦様が生まれた時に、九頭の龍が天から香ばしい甘露を吐いて産湯を満たしたという伝承がもとになっており、日本に仏教が伝来してまもなく推古天皇の頃はじめられたと言われています

江戸時代までは五香水を用いていましたが、明治以降、甘茶を使うようになったようです

 

この日に参拝し、甘茶をふるまわれて飲まれた方もいらっしゃるのではないでしょうか

「仏教ちょっと教えて」より一部引用させていただきました

甘茶の歴史

甘茶が人々に使われだしたのは江戸時代になってからのようです

ヤマアジサイの甘味のある成分変異株が民間で発見されたものとされています

日本特有のものなので、中国の生薬名はなく、したがって「漢方薬」ではなく、民間でひろくつかわれた薬草(生薬)といった位置づけになります

生薬としては、薬品の製造において丸剤の矯味や口腔清涼剤の原料として、エキスや粉末で使われています

薬草茶としてのアマチャは、生の葉ではなく手を加えて発酵させて甘くしたものを用います

夏に葉を採取し、水洗いした後、約2日間日干しし、これに水を噴霧し、むしろをかぶせて1日発酵させたのち、手で葉をよく揉んでさらに乾燥させてしあげます

アマチャ特有の甘味は、苦み成分のグルコフィロウルシンが発酵により加水分解されて甘味の強いフィロズルチンに変化することにより生じます

「養命酒」HPより引用させていただきました

甘茶の楽しみ方

甘茶

甘茶の作り方

・土瓶かやかんまたはステンレス、ホーローの鍋に水1リットルをいれます

・沸騰してきたら、甘茶2~3gを入れます

サポニン成分が含まれるため、泡立ちが強くなる時があるのでその時はかきまぜます

・ふたたび軽く沸騰したら火を止め、やけどしないようにかすをこします

かすをそのままにしておくと、タンニンが抽出されて苦く(えぐく)なります

*急須で少量作る場合は、お湯100ml~150mlに茶葉を2~3枚入れ、5分ほどおいて出来上がります

*葉には毒性はありませんが、濃い甘茶を飲むと吐き気嘔吐の症状が出た事例もあるので、上記の濃度以上にしないようにしてください

 

カフェイン含まず、カロリーもゼロなので、ダイエット中や糖尿病の食事治療をされている方が、甘味が欲しいときにハーブティーとして飲むこともできます

中枢神経を鎮静させる作用のあるサポニンを含有しているので、心を落ち着かせたい時やねる前の一杯にもおすすめです

その他に抗アレルギー作用や保湿、消炎作用なども報告されており、美容分野にも使われています

 

現在、甘茶は長野県の佐久でほどんど栽培されています

佐久ホテル 天茶

漢方薬局でも、取り扱っているところもあります

春を感じる健康的な和ハーブをいかがでしょうか♪